2011年08月08日
耳ダニについて
今回は耳ダニの寄生についてお話をします。
病因
耳ダニ症はミミヒゼンダニというダニが寄生することで起こる耳の病気です。
ネコやイヌ、ウサギ、フェレットなどに寄生します。
人には寄生しません。
ミミヒゼンダニは卵から幼ダニ~若ダニ~成ダニまでの一生を耳の中(外耳道)ですごします。
耳から出ると5日くらいで死んでしまいます。
ほとんどの耳ダニは生まれた時と同じ耳の中で過ごしますが、皮膚をモゾモゾ移動して反対側の耳に引っ越すものもいます
また、動物が耳を振ったときに耳垢が飛びますが、その時一緒に耳ダニも飛び散ります。
耳ダニは同じ環境で飼育している動物同士が触れ合ったり、床や寝床に飛ばされた耳ダニを踏んだりして伝染していきます。
非常に感染力が強く、一頭が耳ダニに感染すると
あっという間に同居動物に感染します。
症状
ミミヒゼンダニが寄生すると2~3週間で痒みが出てきます。
掻き過ぎて耳の後ろの毛が抜けている子もいます。
耳に炎症(外耳炎)が起こると、乾燥した、真っ黒い大量の耳垢が出てきます。
診断
耳垢を調べて、ミミヒゼンダニを見つけます。
どの寄生虫感染症でもそうですが、一度の検査で寄生虫が見つからないことはよくあります。
治療の間に何回か調べるのが大切です。
治療
適切な駆虫薬を用います。
耳ダニの駆虫薬には耳に入れるクリーム・液、注射薬、スポットタイプの外用薬があります。
治療には3~6週間ほどかかります。
耳ダニの治療で大事なのは、
同じ環境で飼っている動物は全員一緒に治療する事です。
これは、病因のところで書いたように、耳ダニは感染力がものすごく強いので「うつし合い」が頻繁に起きています。
症状が出ている子だけを治療しても、一緒に暮らしている子からすぐに伝染り、なかなか治りません。
予防
動物を新しく家族として迎え入れる(ショップで購入した、譲り受けた、保護した等)時は、家に入れる前に動物病院で耳ダニだけでなく、ノミ・ダニ、お腹の寄生虫等がいないかをチェックしてもらってください。
外出したネコに耳ダニに感染した場合、外で出会ったネコ(ノラ猫ちゃんなど)に耳ダニが寄生していることを意味しています。
この場合、せっかく治療してもまた感染してしまう可能性が高いので、自分の家のネコは外に出す前に予防してあげる必要があります。
最近では、耳ダニの予防効果もあるノミ・ダニ駆除の薬がありますので御相談ください。
寄生虫や感染症は多頭飼いのお家では大きな問題になります。
また、人に伝染る病気もあります。
ワンちゃん・ネコちゃんを飼い始めて、気がついたら他の動物に、家族に移っていて大変なことに・・・というケースもあります。
伝染病は早めの対策が必要です。
「ちょっぷ」は保護した時、ノミと条虫が寄生していました。
「すぐ駆除してもらったよぉ!」 この写真は保護した頃
↓
保護した時はガリガリに痩せていましたが、1ヶ月でこんなに大きくなりました
「体重が2kgから4kgになりました」
食べ過ぎです・・・
病因
耳ダニ症はミミヒゼンダニというダニが寄生することで起こる耳の病気です。
ネコやイヌ、ウサギ、フェレットなどに寄生します。
人には寄生しません。
ミミヒゼンダニは卵から幼ダニ~若ダニ~成ダニまでの一生を耳の中(外耳道)ですごします。
耳から出ると5日くらいで死んでしまいます。
ほとんどの耳ダニは生まれた時と同じ耳の中で過ごしますが、皮膚をモゾモゾ移動して反対側の耳に引っ越すものもいます
また、動物が耳を振ったときに耳垢が飛びますが、その時一緒に耳ダニも飛び散ります。
耳ダニは同じ環境で飼育している動物同士が触れ合ったり、床や寝床に飛ばされた耳ダニを踏んだりして伝染していきます。
非常に感染力が強く、一頭が耳ダニに感染すると
あっという間に同居動物に感染します。
症状
ミミヒゼンダニが寄生すると2~3週間で痒みが出てきます。
掻き過ぎて耳の後ろの毛が抜けている子もいます。
耳に炎症(外耳炎)が起こると、乾燥した、真っ黒い大量の耳垢が出てきます。
診断
耳垢を調べて、ミミヒゼンダニを見つけます。
どの寄生虫感染症でもそうですが、一度の検査で寄生虫が見つからないことはよくあります。
治療の間に何回か調べるのが大切です。
治療
適切な駆虫薬を用います。
耳ダニの駆虫薬には耳に入れるクリーム・液、注射薬、スポットタイプの外用薬があります。
治療には3~6週間ほどかかります。
耳ダニの治療で大事なのは、
同じ環境で飼っている動物は全員一緒に治療する事です。
これは、病因のところで書いたように、耳ダニは感染力がものすごく強いので「うつし合い」が頻繁に起きています。
症状が出ている子だけを治療しても、一緒に暮らしている子からすぐに伝染り、なかなか治りません。
予防
動物を新しく家族として迎え入れる(ショップで購入した、譲り受けた、保護した等)時は、家に入れる前に動物病院で耳ダニだけでなく、ノミ・ダニ、お腹の寄生虫等がいないかをチェックしてもらってください。
外出したネコに耳ダニに感染した場合、外で出会ったネコ(ノラ猫ちゃんなど)に耳ダニが寄生していることを意味しています。
この場合、せっかく治療してもまた感染してしまう可能性が高いので、自分の家のネコは外に出す前に予防してあげる必要があります。
最近では、耳ダニの予防効果もあるノミ・ダニ駆除の薬がありますので御相談ください。
寄生虫や感染症は多頭飼いのお家では大きな問題になります。
また、人に伝染る病気もあります。
ワンちゃん・ネコちゃんを飼い始めて、気がついたら他の動物に、家族に移っていて大変なことに・・・というケースもあります。
伝染病は早めの対策が必要です。
「ちょっぷ」は保護した時、ノミと条虫が寄生していました。
「すぐ駆除してもらったよぉ!」 この写真は保護した頃
↓
保護した時はガリガリに痩せていましたが、1ヶ月でこんなに大きくなりました
「体重が2kgから4kgになりました」
食べ過ぎです・・・
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 16:07│Comments(0)
│病気の説明
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