2011年08月13日
イヌの大腸炎
お盆に入りましたね。
みんなで食べるウンケーじゅうしぃは美味しいですね。
この時期やお正月、台風の時期などになると
急性大腸炎の診察が増えてきます。
病因
細菌や寄生虫の感染、アレルギーなど多くの原因がありますが
診察で感じる限り、一番多いのはストレスです。
イヌやネコは一日を同じリズムで過ごすような習性をもっています。
大体同じ時間に起きて、同じ時間にご飯を食べて、
運動して、お昼寝をして・・・という生活をします。
親戚の方がたくさん集まってこられたり、逆に家族が出かけて留守番をしたり、いつもと散歩やトイレの時間が違うなど、ワンちゃんの生活のリズムが乱れるとストレスを感じやすくなります。
症状
下痢が主な症状です。
下痢の状態は水~軟便、ドロっとした粘膜が混じっていたり、一部血液が付いていたりなど様々です。
便の最初の方は形があるけど、後半が柔くなるというケースもあります。
食欲がおちたり、吐き気も一緒におこすこともあります。
ただ、症状が長引いて脱水症状や貧血を起こさなければ、元気はあることが多いです。
診断
問診で元気・食欲、便の状況などを聞き取ります。
生活に変化がなかったを尋ねます。
健康診断で全身の状態を把握し、検便で便の状態を確認します。
お腹を調べると、腸が過剰に動いて中のガスが移動する音が聞こえる事もあります。
検便で腸内細菌のバランスが乱れていないか、大腸炎で見られる細胞が出ていないか等を調べます。
お尻から指を入れて(直腸検査)腸の炎症や潰瘍がないかを確認する時もあります。
治療
治療は症状を抑え、ワンちゃん自身が治していくのを補助してあげる治療になります。
菌の異常繁殖が見られた時は抗菌剤を使用して菌の増殖を抑えます。
細菌の感染が直接の原因でなさそうな時は、腸の動きを抑える薬を使用します。
整腸剤や粘膜の保護剤を補助的に使用します。
脱水症状がみられる時は点滴をします。
ただ、大元の原因は生活環境の変化なので、飼い主さんにできるだけ発症前の生活に戻してもらうようお願いします。
ほとんどのケースでは3日程度で改善します。
それ以降も症状が続くなら、更に詳しく調べる必要があります。
また
初期症状が似ている急性出血性胃腸炎があります。
これは、ドロっとした粘液便の数時間後に突然血便と吐き気がでてきます。
この場合、急激に脱水症状が起こり血液が濃縮するので、点滴をしてあげないとショックで命に関わることがあります。
おかしいと思ったら、直ぐに受診してください。
当院はお盆の間も通常通り診療を行っています。
ペットホテルでは様々な動物(犬・猫・鳥)が遊んでいて賑やかです。
ストレスと無縁?な寝顔 「いっぱい遊んだワン!」
みんなで食べるウンケーじゅうしぃは美味しいですね。
この時期やお正月、台風の時期などになると
急性大腸炎の診察が増えてきます。
病因
細菌や寄生虫の感染、アレルギーなど多くの原因がありますが
診察で感じる限り、一番多いのはストレスです。
イヌやネコは一日を同じリズムで過ごすような習性をもっています。
大体同じ時間に起きて、同じ時間にご飯を食べて、
運動して、お昼寝をして・・・という生活をします。
親戚の方がたくさん集まってこられたり、逆に家族が出かけて留守番をしたり、いつもと散歩やトイレの時間が違うなど、ワンちゃんの生活のリズムが乱れるとストレスを感じやすくなります。
症状
下痢が主な症状です。
下痢の状態は水~軟便、ドロっとした粘膜が混じっていたり、一部血液が付いていたりなど様々です。
便の最初の方は形があるけど、後半が柔くなるというケースもあります。
食欲がおちたり、吐き気も一緒におこすこともあります。
ただ、症状が長引いて脱水症状や貧血を起こさなければ、元気はあることが多いです。
診断
問診で元気・食欲、便の状況などを聞き取ります。
生活に変化がなかったを尋ねます。
健康診断で全身の状態を把握し、検便で便の状態を確認します。
お腹を調べると、腸が過剰に動いて中のガスが移動する音が聞こえる事もあります。
検便で腸内細菌のバランスが乱れていないか、大腸炎で見られる細胞が出ていないか等を調べます。
お尻から指を入れて(直腸検査)腸の炎症や潰瘍がないかを確認する時もあります。
治療
治療は症状を抑え、ワンちゃん自身が治していくのを補助してあげる治療になります。
菌の異常繁殖が見られた時は抗菌剤を使用して菌の増殖を抑えます。
細菌の感染が直接の原因でなさそうな時は、腸の動きを抑える薬を使用します。
整腸剤や粘膜の保護剤を補助的に使用します。
脱水症状がみられる時は点滴をします。
ただ、大元の原因は生活環境の変化なので、飼い主さんにできるだけ発症前の生活に戻してもらうようお願いします。
ほとんどのケースでは3日程度で改善します。
それ以降も症状が続くなら、更に詳しく調べる必要があります。
また
初期症状が似ている急性出血性胃腸炎があります。
これは、ドロっとした粘液便の数時間後に突然血便と吐き気がでてきます。
この場合、急激に脱水症状が起こり血液が濃縮するので、点滴をしてあげないとショックで命に関わることがあります。
おかしいと思ったら、直ぐに受診してください。
当院はお盆の間も通常通り診療を行っています。
ペットホテルでは様々な動物(犬・猫・鳥)が遊んでいて賑やかです。
ストレスと無縁?な寝顔 「いっぱい遊んだワン!」
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 14:49│Comments(0)
│病気の説明
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