2011年09月12日
腎臓の働き
今回は腎臓の働きについてお話しします。
腎臓は腰のあたりに左右1個づつある臓器です。
ソラマメの様な形をしています。
腎臓の働きは主に次のとおりです。
1.体の不要なものを外へ出す(排泄)
食べた物が体で使われると、車の排気ガスの様に体にとって不要・有害な物が作られます。
血液に溶けた有害な液体成分を分けて、尿として外へ捨てます。
2.水分量の調整
体の中の水分を調整します。水分が多いと尿の量を増やし、体の水分が不足してくると尿の水分を吸収して体に戻します。
1と2は腎臓の中にある糸球体と尿細管という所で行われます。
糸球体は「ざる」をイメージしてください。血液はまずこの「ざる」を通ります。すると赤血球や白血球など、血液に溶けていない細胞などは糸球体で濾し取られず血管に残りますが、血液に溶けているものは全て糸球体で濾し取られます。これを「原尿」といいます。原尿はヒトで1日200リットル!作られます。1日でドラム缶1本のおしっこを作っているのはイメージできますか?
糸球体で作られた原尿は尿細管へ移動します。原尿には体に必要な水分・栄養分がたくさん含まれます。尿細管は必要なものを原尿から血管へ戻す働き(再吸収)を行ないます。
200リットルの原尿は再吸収されて最終的に1.5リットルまで濃縮され、尿となります。
糸球体と尿細管のペアはヒトで約200万組もあります。
体の不要なものを外へ出すために、腎臓には血液がどんどん流れてきます。その為、腎臓には上の2つの働き以外に、血圧や血液の量を調節する働きもあります。
3.血圧を調節する
腎臓は血管を収縮させる物質を作ります。
何らかの理由で腎臓に来る血液が減少すると、腎臓は全身の血管を細くして自分の所に優先的に血液が来るようにします。
水を撒くホースの先を指でつぶすと水圧が上がるように、血管を細くすると血圧が上がります。
この働きは腎臓にとって必要ですが、血圧が上がり過ぎると血管が破けて様々な障害が出ます。
4.赤血球を調節する
血液の成分である赤血球は骨の中(骨髄)で作られますが、骨髄に指示を送るのは腎臓です。
腎臓は血液の量が減ると、血圧を上げると同時に血液を作らせて量を増やそうとします。
腎臓が血液を調節するということは、それだけ血液の浄化が大切ということです。
脳や心臓など、多くの大事な臓器がひとつしかないのに対し、腎臓は体に2つあり、更に200万個の糸球体を持たなくてはならないのは、腎臓の働きが生命に直結して、予備をたくさん持っていないと緊急事態に対応できないからです。
24時間一生懸命働いている臓器なので、大切にしましょう。
次回は腎臓の病気についてお話しします。
「腎臓って働き者なんだねぇ~」
腎臓は腰のあたりに左右1個づつある臓器です。
ソラマメの様な形をしています。
腎臓の働きは主に次のとおりです。
1.体の不要なものを外へ出す(排泄)
食べた物が体で使われると、車の排気ガスの様に体にとって不要・有害な物が作られます。
血液に溶けた有害な液体成分を分けて、尿として外へ捨てます。
2.水分量の調整
体の中の水分を調整します。水分が多いと尿の量を増やし、体の水分が不足してくると尿の水分を吸収して体に戻します。
1と2は腎臓の中にある糸球体と尿細管という所で行われます。
糸球体は「ざる」をイメージしてください。血液はまずこの「ざる」を通ります。すると赤血球や白血球など、血液に溶けていない細胞などは糸球体で濾し取られず血管に残りますが、血液に溶けているものは全て糸球体で濾し取られます。これを「原尿」といいます。原尿はヒトで1日200リットル!作られます。1日でドラム缶1本のおしっこを作っているのはイメージできますか?
糸球体で作られた原尿は尿細管へ移動します。原尿には体に必要な水分・栄養分がたくさん含まれます。尿細管は必要なものを原尿から血管へ戻す働き(再吸収)を行ないます。
200リットルの原尿は再吸収されて最終的に1.5リットルまで濃縮され、尿となります。
糸球体と尿細管のペアはヒトで約200万組もあります。
体の不要なものを外へ出すために、腎臓には血液がどんどん流れてきます。その為、腎臓には上の2つの働き以外に、血圧や血液の量を調節する働きもあります。
3.血圧を調節する
腎臓は血管を収縮させる物質を作ります。
何らかの理由で腎臓に来る血液が減少すると、腎臓は全身の血管を細くして自分の所に優先的に血液が来るようにします。
水を撒くホースの先を指でつぶすと水圧が上がるように、血管を細くすると血圧が上がります。
この働きは腎臓にとって必要ですが、血圧が上がり過ぎると血管が破けて様々な障害が出ます。
4.赤血球を調節する
血液の成分である赤血球は骨の中(骨髄)で作られますが、骨髄に指示を送るのは腎臓です。
腎臓は血液の量が減ると、血圧を上げると同時に血液を作らせて量を増やそうとします。
腎臓が血液を調節するということは、それだけ血液の浄化が大切ということです。
脳や心臓など、多くの大事な臓器がひとつしかないのに対し、腎臓は体に2つあり、更に200万個の糸球体を持たなくてはならないのは、腎臓の働きが生命に直結して、予備をたくさん持っていないと緊急事態に対応できないからです。
24時間一生懸命働いている臓器なので、大切にしましょう。
次回は腎臓の病気についてお話しします。
「腎臓って働き者なんだねぇ~」
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 12:36│Comments(2)
│病気の説明
この記事へのコメント
(´-ω-`)
ぉはょぅござぃまぁすぅ
£沖縄マルチーズ海賊団
ブログ足跡から
訪問していますぅ
 ̄(=∵=) ̄ピョン〜ピョン
こ…に…し(・_・?)
(゜O゜;あっ!!
もしかしたら…
遡ってブログ拝見したら
看護士サマに見覚えが!?
(ヾ(´・ω・`)人違い?
川 ̄ι ̄川人U^q^U
ちょくまのコト…知って
いま…すか?
もし!!間違いなら
ごめんなさい
ペコリンコ m(__)m
ぉはょぅござぃまぁすぅ
£沖縄マルチーズ海賊団
ブログ足跡から
訪問していますぅ
 ̄(=∵=) ̄ピョン〜ピョン
こ…に…し(・_・?)
(゜O゜;あっ!!
もしかしたら…
遡ってブログ拝見したら
看護士サマに見覚えが!?
(ヾ(´・ω・`)人違い?
川 ̄ι ̄川人U^q^U
ちょくまのコト…知って
いま…すか?
もし!!間違いなら
ごめんなさい
ペコリンコ m(__)m
Posted by ネェフルタリ・なっち at 2011年09月13日 08:34
ネェフルタリ・なっち様
間違いではないですよ。
見つけていただきありがとうございます。
スタッフ一同、いつも綺麗にしてもらっていて可愛いちょくまくんのこと覚えていますよ。
院長もうちなームークです。
病院は空港、港の近くです。
遊びにいらしてくださいね。
お会いできることを楽しみにしています。
間違いではないですよ。
見つけていただきありがとうございます。
スタッフ一同、いつも綺麗にしてもらっていて可愛いちょくまくんのこと覚えていますよ。
院長もうちなームークです。
病院は空港、港の近くです。
遊びにいらしてくださいね。
お会いできることを楽しみにしています。
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 2011年09月13日 10:59
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。