2011年12月15日
ウサギのダニ
ウサギの皮膚や耳に寄生するダニの話
ウサギの皮膚の病気でよく遭遇するものにダニの感染があります。
ダニといえば犬に寄生する米粒~小豆サイズのダニが有名ですが、ウサギのダニは通常顕微鏡で見ないとわからないような小さなダニです。
病因
ダニが寄生しているウサギと接触したり、ウサギから落ちたダニの上を歩いたりすると感染します。
ウサギ同士は別のケージで飼育していて接触がなくても、遊ばせたり運動させたりする所が同じなら感染する可能性があります。
また、ウサギツメダニというダニはヒトにも感染し、ヒトを介して他のウサギに移ることがあります。
症状
白い綿のようなフカフカしたフケが出てきます。
痒くて掻いたり舐めたりして皮膚が見えるくらい毛が抜けます。この症状は首の後ろ側に見られます。
実は、この様な皮膚の症状が出るウサギはあまり多くなく、大半のウサギは無症状のままダニが寄生した状態になります。感染してから数年後に皮膚の症状が出るケースもあります。
発症してないウサギから他のウサギへの感染は学校のウサギ小屋といった多頭飼育の環境では大きな問題になります。
診断
ウサギの毛・フケを顕微鏡で調べます。
治療
殺ダニ剤を使用します。
注射・飲み薬・皮膚につけるタイプ等数種類あります。
気を付けないといけないのは、犬や猫用ノミ・ダニ駆除剤は安易にウサギには使ってはいけません。
犬や猫には安全でもウサギには危険なものがあります。
誤って使用するとかなりの割合で死に至るので、絶対に獣医師の指導を受けて薬を処方してもらって下さい。
その他
無症状のウサギが発症に向かう場合、ストレスや他の病気によって免疫力が落ちていることも考えられます。皮膚だけでなく全身の状態をチェックしてもらって下さい。
先に書いたようにウサギのダニはヒトにも寄生することがあります。ウサギは無症状でも飼い主さんに痒みや湿疹が出る場合はウサギのダニの可能性もあります。
通常はウサギの治療を行えばヒトの症状はすぐ改善します。
ウサギの体に白いフケやゴマのような物がついていたら早めに獣医師の診断を受けて下さい。
ウサギの皮膚の病気でよく遭遇するものにダニの感染があります。
ダニといえば犬に寄生する米粒~小豆サイズのダニが有名ですが、ウサギのダニは通常顕微鏡で見ないとわからないような小さなダニです。
病因
ダニが寄生しているウサギと接触したり、ウサギから落ちたダニの上を歩いたりすると感染します。
ウサギ同士は別のケージで飼育していて接触がなくても、遊ばせたり運動させたりする所が同じなら感染する可能性があります。
また、ウサギツメダニというダニはヒトにも感染し、ヒトを介して他のウサギに移ることがあります。
症状
白い綿のようなフカフカしたフケが出てきます。
痒くて掻いたり舐めたりして皮膚が見えるくらい毛が抜けます。この症状は首の後ろ側に見られます。
実は、この様な皮膚の症状が出るウサギはあまり多くなく、大半のウサギは無症状のままダニが寄生した状態になります。感染してから数年後に皮膚の症状が出るケースもあります。
発症してないウサギから他のウサギへの感染は学校のウサギ小屋といった多頭飼育の環境では大きな問題になります。
診断
ウサギの毛・フケを顕微鏡で調べます。
治療
殺ダニ剤を使用します。
注射・飲み薬・皮膚につけるタイプ等数種類あります。
気を付けないといけないのは、犬や猫用ノミ・ダニ駆除剤は安易にウサギには使ってはいけません。
犬や猫には安全でもウサギには危険なものがあります。
誤って使用するとかなりの割合で死に至るので、絶対に獣医師の指導を受けて薬を処方してもらって下さい。
その他
無症状のウサギが発症に向かう場合、ストレスや他の病気によって免疫力が落ちていることも考えられます。皮膚だけでなく全身の状態をチェックしてもらって下さい。
先に書いたようにウサギのダニはヒトにも寄生することがあります。ウサギは無症状でも飼い主さんに痒みや湿疹が出る場合はウサギのダニの可能性もあります。
通常はウサギの治療を行えばヒトの症状はすぐ改善します。
ウサギの体に白いフケやゴマのような物がついていたら早めに獣医師の診断を受けて下さい。
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 17:08│Comments(4)
│ウサギの病気
この記事へのコメント
えっと、質問なのですが。
私の、小学校ではうさぎを5羽飼っています。
1匹は5月の終わりごろに生まれた赤ちゃんです。
それで、その赤ちゃんのお父さんだと思われるうさぎが皮膚病っぽいんです。
それって、感染するんですよね。
今は飼育小屋を分けているのですが、赤ちゃんの性別によっては
小屋が一緒になってしまうかもしれません。返答お願いします
読んでいただいて、もしよろしければこのページで、お返事して頂ければ光栄です。
私の、小学校ではうさぎを5羽飼っています。
1匹は5月の終わりごろに生まれた赤ちゃんです。
それで、その赤ちゃんのお父さんだと思われるうさぎが皮膚病っぽいんです。
それって、感染するんですよね。
今は飼育小屋を分けているのですが、赤ちゃんの性別によっては
小屋が一緒になってしまうかもしれません。返答お願いします
読んでいただいて、もしよろしければこのページで、お返事して頂ければ光栄です。
Posted by あんみつ6 at 2013年07月17日 18:57
あんみつ6様
ご質問有難うございます。
皮膚病には他の動物に伝染する皮膚病(カビ・寄生虫等)とそうでない病気(細菌性皮膚炎など)があります。
診断には皮膚検査が必要ですので、子うさぎと一緒にする前にぜひ受診されてください。
それと、うさぎは多産で繁殖力が強いので、オスとメスを同じ所で飼育すると、どんどん家族が増えていきます。そうすると糞・尿の量が増えて衛生環境が悪化したり、同じ空間に頭数が増えることによるストレスから病気の発生が増えてきます。
可能な限りオスとメスは仕切りをして飼育されたほうが良いです。うさぎのオスとメスの見分けは毛が薄い出生直後は判別が容易ですが、2-5ヶ月齢では難しいかもしれません。5ヶ月齢以降ではオスの陰嚢が発達してくるのでわかるようになると思います。
ご不明な点がございましたらまたコメントしてください。
ありがとうございました。
ご質問有難うございます。
皮膚病には他の動物に伝染する皮膚病(カビ・寄生虫等)とそうでない病気(細菌性皮膚炎など)があります。
診断には皮膚検査が必要ですので、子うさぎと一緒にする前にぜひ受診されてください。
それと、うさぎは多産で繁殖力が強いので、オスとメスを同じ所で飼育すると、どんどん家族が増えていきます。そうすると糞・尿の量が増えて衛生環境が悪化したり、同じ空間に頭数が増えることによるストレスから病気の発生が増えてきます。
可能な限りオスとメスは仕切りをして飼育されたほうが良いです。うさぎのオスとメスの見分けは毛が薄い出生直後は判別が容易ですが、2-5ヶ月齢では難しいかもしれません。5ヶ月齢以降ではオスの陰嚢が発達してくるのでわかるようになると思います。
ご不明な点がございましたらまたコメントしてください。
ありがとうございました。
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 2013年07月18日 12:45
生後5日のホーランドロップの赤ちゃんがいるんですけど、白いフケみたいなのが身体中についています。
それは大丈夫なんでしょうか。
それは大丈夫なんでしょうか。
Posted by うさぎ at 2016年11月12日 20:32
うさぎ様
皮膚のフケは寄生虫の感染の可能性もあります。ただ、授乳中の仔ウサギに人の匂いがつくとお母さんが育児放棄をする可能性があるので、お母さんうさぎの皮膚の状態から診た方が良いと思います。
皮膚のフケは寄生虫の感染の可能性もあります。ただ、授乳中の仔ウサギに人の匂いがつくとお母さんが育児放棄をする可能性があるので、お母さんうさぎの皮膚の状態から診た方が良いと思います。
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 2016年11月13日 19:42
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