2011年06月07日
マダニの話
今回はマダニについてお話しします。
マダニは動物の中でも
特にイヌを悩ませるクモに近い生き物です。
大きさは2ミリから3センチくらいですが
血を吸うと体が何十倍にも膨らんで大きくなります。
マダニはヒトも刺すのでご注意ください。
大人の雌マダニは、地面の暗く湿ったところに
約3000個!の卵を産みます。
生まれた幼ダニはイヌに寄生し
数ヶ月生きられる位のご飯(血液)を飲み貯めします。
お腹いっぱいになった幼ダニは、一度イヌを離れて地面で脱皮して若ダニになります。若ダニは再びイヌに寄生して、やはり血液を「飲み貯め」した後イヌを離れ
大人の成ダニになります。
成ダニは子孫を増やすためにどんどん吸血します。
一匹のマダニが3000個卵を生むので、マダニに適した高温多湿の環境では凄まじい勢いで繁殖していきます。温暖化で適温の時期が長くなっているのか
冬でも大量寄生が見られるようになりました。
マダニによる主な病気
◯ダニ咬傷による皮膚炎
ダニもノミと同じく、吸血時に唾液を注入しますが
ノミの唾液が全身のアレルギーを引き起こすのに対し
ダニの場合は吸われたところに限定して炎症が起こることが多いようです。
吸われたところは蚊に刺されたような状態になります。
また、ダニは吸血中、イヌに振り落とされないように
クチバシから「接着剤」を出してくっついています。
ダニを見つけて手で取ったり、イヌが自分で掻いてダニを落とすとクチバシが皮膚に残った状態になります。
すると、そこから炎症や感染症が起こります。
◯ダニによる貧血
成ダニは1匹が1週間に5CCくらい吸血します。
100匹の寄生では500CCになりますから、仔犬はもとより大型犬でも全身にダニが寄生されると貧血がおきます。
早いうちにダニを駆除すれば体が血液を再生しますが、時には輸血が必要となります。
◯バベシア症
ダニの体にバベシアという原虫がいると、吸血の時にダニの唾液と一緒にバベシアもイヌに注入されてしまいます。バベシアはイヌの赤血球に寄生して発熱や貧血・黄疸を引き起こします。
ヒトの病気のマラリアによく似ています。
バベシアは発見が遅れると死に至ることもある、恐ろしい病気です。また、治療しても完全にバベシアを駆除することが難しい事もあります。
とにかくダニに吸われないことが大事です。
その他にも
ダニは日本紅斑熱やライム病等、ヒトがかかる病気も移します。
ノミほど痒みが出ないので、ダニに吸血されていることに気づかない方もいます!怖いです・・。
ダニは薬を定期的に使用して予防するのが基本です。
ダニは吸血しなくても最長5ヶ月は生きていられます。
その為、ひとたび寄生され卵を産まれてしまうと駆除が本当に大変です。
また、ダニは植物の葉の先で手を広げて動物が来るのを待っています。
散歩の時には花壇に首を突っ込ませない、草むらや芝生を避けるのも予防効果があります。
ついたダニは、ダニのくちばしが残ってしまうので手で取るより、お薬で駆除するほうが良いです。
駆除・予防薬は、体につける薬(スポットタイプ・スプレータイプ)、飲み薬、首輪などがあります。
ワンちゃんに適した薬をご使用ください。
「予防?やってるワン!」
マダニは動物の中でも
特にイヌを悩ませるクモに近い生き物です。
大きさは2ミリから3センチくらいですが
血を吸うと体が何十倍にも膨らんで大きくなります。
マダニはヒトも刺すのでご注意ください。
大人の雌マダニは、地面の暗く湿ったところに
約3000個!の卵を産みます。
生まれた幼ダニはイヌに寄生し
数ヶ月生きられる位のご飯(血液)を飲み貯めします。
お腹いっぱいになった幼ダニは、一度イヌを離れて地面で脱皮して若ダニになります。若ダニは再びイヌに寄生して、やはり血液を「飲み貯め」した後イヌを離れ
大人の成ダニになります。
成ダニは子孫を増やすためにどんどん吸血します。
一匹のマダニが3000個卵を生むので、マダニに適した高温多湿の環境では凄まじい勢いで繁殖していきます。温暖化で適温の時期が長くなっているのか
冬でも大量寄生が見られるようになりました。
マダニによる主な病気
◯ダニ咬傷による皮膚炎
ダニもノミと同じく、吸血時に唾液を注入しますが
ノミの唾液が全身のアレルギーを引き起こすのに対し
ダニの場合は吸われたところに限定して炎症が起こることが多いようです。
吸われたところは蚊に刺されたような状態になります。
また、ダニは吸血中、イヌに振り落とされないように
クチバシから「接着剤」を出してくっついています。
ダニを見つけて手で取ったり、イヌが自分で掻いてダニを落とすとクチバシが皮膚に残った状態になります。
すると、そこから炎症や感染症が起こります。
◯ダニによる貧血
成ダニは1匹が1週間に5CCくらい吸血します。
100匹の寄生では500CCになりますから、仔犬はもとより大型犬でも全身にダニが寄生されると貧血がおきます。
早いうちにダニを駆除すれば体が血液を再生しますが、時には輸血が必要となります。
◯バベシア症
ダニの体にバベシアという原虫がいると、吸血の時にダニの唾液と一緒にバベシアもイヌに注入されてしまいます。バベシアはイヌの赤血球に寄生して発熱や貧血・黄疸を引き起こします。
ヒトの病気のマラリアによく似ています。
バベシアは発見が遅れると死に至ることもある、恐ろしい病気です。また、治療しても完全にバベシアを駆除することが難しい事もあります。
とにかくダニに吸われないことが大事です。
その他にも
ダニは日本紅斑熱やライム病等、ヒトがかかる病気も移します。
ノミほど痒みが出ないので、ダニに吸血されていることに気づかない方もいます!怖いです・・。
ダニは薬を定期的に使用して予防するのが基本です。
ダニは吸血しなくても最長5ヶ月は生きていられます。
その為、ひとたび寄生され卵を産まれてしまうと駆除が本当に大変です。
また、ダニは植物の葉の先で手を広げて動物が来るのを待っています。
散歩の時には花壇に首を突っ込ませない、草むらや芝生を避けるのも予防効果があります。
ついたダニは、ダニのくちばしが残ってしまうので手で取るより、お薬で駆除するほうが良いです。
駆除・予防薬は、体につける薬(スポットタイプ・スプレータイプ)、飲み薬、首輪などがあります。
ワンちゃんに適した薬をご使用ください。
「予防?やってるワン!」
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 19:42│Comments(0)
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