2011年07月11日
イヌの外耳炎
今日はイヌの外耳炎についてお話しします。
外から見える耳の穴から、奥の鼓膜までが外耳道です。
外耳道に炎症(腫れ・痛み・赤み)が起きたものを外耳炎と呼びます。
外耳炎になると耳の中が赤くなり、痛みや痒みを伴います。
また、真っ黒い耳垢や緑っぽい耳だれが出る場合もあります。
そして、独特の臭いが出てきます。
「最近臭いがきつくなった」との理由で来院されたワンちゃんは、皮膚病よりも外耳炎の方が多いくらいです。
外耳炎の原因には寄生虫(耳ダニ)・アレルギー・草の種やマダニなどの異物等があげられます。
また、外耳炎に伴って細菌やカビが二次的に感染すると、症状が悪化していきます。
診断
耳鏡という検査器具を用いて直接耳の中を覗き、炎症の状態や異物・寄生虫の有無を確認します。
次に耳垢を顕微鏡で調べて、細菌やカビの感染症がないかを調べます。
また、飼い主さんから食べ物の種類や回数、排便の状態や回数を聞くのも非常に大切です。
検便して消化不良がないかを調べることもあります。
治療
耳ダニなどの寄生虫がいた時は、駆虫薬を使います。
耳ダニでは強い痒みと真っ黒な耳垢が特徴ですが
適切に治療がなされれば1週間後位からかなり改善が見られます。
治療が順調であれば3~4週間で治ります。
耳ダニは動物同士が接触すると伝染ります。
同じところでワンちゃんやネコちゃんを飼っていると、伝染している事が多いので、多頭飼育の方は大変ですが全頭駆虫した方が確実に治ります。
アレルギー性外耳炎の時にはアレルギーを抑えるお薬を使用します。
症状が耳だけなら点耳薬を使いますが、アレルギー症状が耳以外にも出ているときには飲み薬も使います。
カビや細菌の二次感染がよくみられるので、見つかった菌に合わせて抗菌剤や抗真菌剤を使用します。
アレルギー性外耳炎の7割から8割は食事性アレルギーが原因になっています。
そのため、治療には薬だけでなく、食事の指導やアレルギー用の療法食を処方します。
耳に異物があるときは、ピンセットで直接つかんだり、洗浄液で洗い流したりして取り除きます。
多くの場合感染症を併発しているので、抗菌剤を使用します。
外耳道にデキモノがある場合は手術が必要なこともあります。
日頃病院で診断するのは、圧倒的にアレルギー性外耳炎が多いです。
食事は健康を維持し病気を予防する基本で、人も動物にとっても大切な事です。
体質は皆それぞれなので、どのご飯がベストかは一概に言えません。
値段でなく、その子に合うかどうかで見つけてあげてください。
その子にあったご飯の判断の目安は、
◯排便の回数が、ご飯を与えた回数を超えない
◯最後までコロコロと固い便をしている
◯耳・指の間・目の周りが赤くならない
などです。
動物スタッフの「はな」もアレルギー体質ですが、ご飯やおやつを選んで症状が出ることを予防しています。
「痒みもなくて、ぐっすり眠れるさぁー」
外から見える耳の穴から、奥の鼓膜までが外耳道です。
外耳道に炎症(腫れ・痛み・赤み)が起きたものを外耳炎と呼びます。
外耳炎になると耳の中が赤くなり、痛みや痒みを伴います。
また、真っ黒い耳垢や緑っぽい耳だれが出る場合もあります。
そして、独特の臭いが出てきます。
「最近臭いがきつくなった」との理由で来院されたワンちゃんは、皮膚病よりも外耳炎の方が多いくらいです。
外耳炎の原因には寄生虫(耳ダニ)・アレルギー・草の種やマダニなどの異物等があげられます。
また、外耳炎に伴って細菌やカビが二次的に感染すると、症状が悪化していきます。
診断
耳鏡という検査器具を用いて直接耳の中を覗き、炎症の状態や異物・寄生虫の有無を確認します。
次に耳垢を顕微鏡で調べて、細菌やカビの感染症がないかを調べます。
また、飼い主さんから食べ物の種類や回数、排便の状態や回数を聞くのも非常に大切です。
検便して消化不良がないかを調べることもあります。
治療
耳ダニなどの寄生虫がいた時は、駆虫薬を使います。
耳ダニでは強い痒みと真っ黒な耳垢が特徴ですが
適切に治療がなされれば1週間後位からかなり改善が見られます。
治療が順調であれば3~4週間で治ります。
耳ダニは動物同士が接触すると伝染ります。
同じところでワンちゃんやネコちゃんを飼っていると、伝染している事が多いので、多頭飼育の方は大変ですが全頭駆虫した方が確実に治ります。
アレルギー性外耳炎の時にはアレルギーを抑えるお薬を使用します。
症状が耳だけなら点耳薬を使いますが、アレルギー症状が耳以外にも出ているときには飲み薬も使います。
カビや細菌の二次感染がよくみられるので、見つかった菌に合わせて抗菌剤や抗真菌剤を使用します。
アレルギー性外耳炎の7割から8割は食事性アレルギーが原因になっています。
そのため、治療には薬だけでなく、食事の指導やアレルギー用の療法食を処方します。
耳に異物があるときは、ピンセットで直接つかんだり、洗浄液で洗い流したりして取り除きます。
多くの場合感染症を併発しているので、抗菌剤を使用します。
外耳道にデキモノがある場合は手術が必要なこともあります。
日頃病院で診断するのは、圧倒的にアレルギー性外耳炎が多いです。
食事は健康を維持し病気を予防する基本で、人も動物にとっても大切な事です。
体質は皆それぞれなので、どのご飯がベストかは一概に言えません。
値段でなく、その子に合うかどうかで見つけてあげてください。
その子にあったご飯の判断の目安は、
◯排便の回数が、ご飯を与えた回数を超えない
◯最後までコロコロと固い便をしている
◯耳・指の間・目の周りが赤くならない
などです。
動物スタッフの「はな」もアレルギー体質ですが、ご飯やおやつを選んで症状が出ることを予防しています。
「痒みもなくて、ぐっすり眠れるさぁー」
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 23:05│Comments(0)
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