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てぃーだブログ › 動物と暮らす・こにし動物病院 › 病気の説明 › ウサギの不正咬合

2011年07月12日

ウサギの不正咬合

当院ではウサギ・ハムスター・チンチラなど、イヌやネコ以外の小動物も診療しています。

今回は来院数の多いウサギの不正咬合(ふせいこうごう)についてお話しします。

ウサギの歯は私達と異なり、月に1センチぐらいずつ伸び続けます。
ウサギは草を食べる時、ウシのように顎を石臼の様に摺りあわせて食べています。
この時に歯も磨り減るので、一生歯を伸ばす必要があるのです。
ところが、ウサギの食生活が草からラビットフードの様な固形の物になると、人と同じように顎を上下に動かしてフードを砕きます。
この動きでは歯が磨り減らずどんどん伸びてしまい、歯並びが悪くなります。
この不正咬合を放置していると、伸びた歯が頬の内側や舌を傷つけ、痛みでご飯が食べられなくなります。
ウサギは3日ご飯を食べられないと命に関わるくらい体調が変化しますので、不正咬合はウサギにとっては非常に怖い病気です。

治療は伸びた歯を正常な長さまで削ります。
奥の歯(臼歯)が伸びているときは全身麻酔が必要になります。
一度不正咬合を起こしたウサギは、生涯にわたって処置が必要となります。

この病気は適正な食生活による予防が非常に大事です。
乾草を1日の食事の8割以上あげることでこの病気を防ぐことができます。
市販のかじり木だけでは予防しきれません。
そしてラビットフードはおやつ程度にしてあげてください。

口や顎の周りが濡れている、食欲が無い時はすぐに動物病院を受診してください。




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Posted by こにし動物病院・夫婦 at 18:21│Comments(0)病気の説明
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