2011年10月09日
イヌの尿路感染症
腎臓から膀胱、尿道までのどこかに細菌が感染することを尿路感染症といいます。
尿路感染症はネコよりもイヌの方が圧倒的に多いです。
病因
細菌が感染し炎症をおこします。
菌は通常尿道から侵入する為、尿道が短いメスのほうが感染しやすいです。
尿路感染の時によく見られる細菌は大腸菌やブドウ球菌など、体の表面にいる細菌です。
普段は体のバリア機能(粘膜や免疫力)が細菌の侵入を防いでいますが、ストレスや様々な病気、免疫力を下げる薬等でバリア機能が下がると細菌の感染がおこります。
また、膀胱は排尿が始まると全ての尿を出し切るようになっています。細菌は尿で増えることができるので、体は尿を残さないようにしているのです。
尿は尿道に入り込んだ菌を押し流す働きもあります。
ワンちゃんがトイレを我慢しないといけない状態だったり、下半身の神経に障害があって尿がちゃんと出しきれない時に膀胱炎になりやすいのはこの為です。
症状
尿道や膀胱に感染がおこると、トイレが近くなります(頻尿)。尿が出にくそうに見えることもあります。
また、尿が濁ったり血が混ざったりします。
尿の臭いも変わってきます。
腎臓に細菌が感染すると熱がでることがあります。
検査
まず、尿の検査を行ないます。
尿の色・臭いはどうか?
尿の濃さは正常か?
細菌や血液が混ざっていないか?
本来尿にはない成分が出ていないか?
糖尿病はないか?
尿の酸性/アルカリ性は?等を調べます。
次に超音波検査を行ないます。
超音波検査では膀胱や腎臓の状態がわかります。
小さい結石や膀胱の腫瘍などが無いかも確認できます。膀胱炎の時は膀胱の粘膜が厚くなっていることがほとんどです。
更に必要があれば血液検査やレントゲン検査などを行ないます。
治療
細菌を抑える効果のある抗菌薬を使用します。
その他
尿路感染症を長い間放置したり、繰り返したりすると膀胱結石ができやすくなります。
膀胱炎は体質も関係するので、再発を繰り返す時は尿を酸性にする療法食やサプリメントで予防します。
「おしっこはお母さんが外に連れていってくれます!」
尿路感染症はネコよりもイヌの方が圧倒的に多いです。
病因
細菌が感染し炎症をおこします。
菌は通常尿道から侵入する為、尿道が短いメスのほうが感染しやすいです。
尿路感染の時によく見られる細菌は大腸菌やブドウ球菌など、体の表面にいる細菌です。
普段は体のバリア機能(粘膜や免疫力)が細菌の侵入を防いでいますが、ストレスや様々な病気、免疫力を下げる薬等でバリア機能が下がると細菌の感染がおこります。
また、膀胱は排尿が始まると全ての尿を出し切るようになっています。細菌は尿で増えることができるので、体は尿を残さないようにしているのです。
尿は尿道に入り込んだ菌を押し流す働きもあります。
ワンちゃんがトイレを我慢しないといけない状態だったり、下半身の神経に障害があって尿がちゃんと出しきれない時に膀胱炎になりやすいのはこの為です。
症状
尿道や膀胱に感染がおこると、トイレが近くなります(頻尿)。尿が出にくそうに見えることもあります。
また、尿が濁ったり血が混ざったりします。
尿の臭いも変わってきます。
腎臓に細菌が感染すると熱がでることがあります。
検査
まず、尿の検査を行ないます。
尿の色・臭いはどうか?
尿の濃さは正常か?
細菌や血液が混ざっていないか?
本来尿にはない成分が出ていないか?
糖尿病はないか?
尿の酸性/アルカリ性は?等を調べます。
次に超音波検査を行ないます。
超音波検査では膀胱や腎臓の状態がわかります。
小さい結石や膀胱の腫瘍などが無いかも確認できます。膀胱炎の時は膀胱の粘膜が厚くなっていることがほとんどです。
更に必要があれば血液検査やレントゲン検査などを行ないます。
治療
細菌を抑える効果のある抗菌薬を使用します。
その他
尿路感染症を長い間放置したり、繰り返したりすると膀胱結石ができやすくなります。
膀胱炎は体質も関係するので、再発を繰り返す時は尿を酸性にする療法食やサプリメントで予防します。
「おしっこはお母さんが外に連れていってくれます!」
Posted by こにし動物病院・夫婦 at 21:58│Comments(0)
│イヌの病気
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